ドストエフスキーの『罪と罰』全三巻読了。
ゆっくり読んで3ヶ月かかった。
訳者の亀山郁夫氏のテレビでの話に共感し読み始める。
子供の頃、岩波シリーズなどの翻訳された本は聞き慣れない日本語で、読みづらく苦手だったが、氏の文章は現代的で読みやすかった。
それでも、2巻頃になると、ペースダウンし、苦戦してしまったが、
3巻ではまりそこから一気に読んでしまった。
読後は、さわやかな感動で、1時間ぐらい気持ちが良かった。
やはり世界的な文学に接すると、自分がどうしても入り込んでしまう小さい物
の見方以外の観点があるということに驚かされ、何かうまく説明できないが元気が出てくる。
ラスコーリニコフが最後の最後で改心するところの描写は素晴らしかった。
でもこれは作者の人類の若者への人間愛から付け加えられたと思う。
また読んで、ゆっくり思索してみよう。